うまくスキャンできない時のワンポイント
歯科用CAD/CAMシステムでスキャンを行う時に、撮影したデータの表面がボコボコでうまく撮影できなかったという経験はありませんか?
このままデザインに移行しミリングまで行える場合もありますが、やはり適合に大きく影響します。
今回はそれらを補うスキャンスプレーの役割と使用時のポイントについて説明していきます。
スキャンスプレーは歯科用CADCAMシステムでスキャンを行う際に、石膏模型などに均一なマット状のコーティングを施すために使用されます。
スキャンスプレーの役割
表面反射の軽減
表面が滑沢な模型の場合、スキャン時にノイズ(ボコボコ)が生じる原因となります。
スキャンスプレーは、表面の反射を抑えスキャンデータの精度を向上させます。
光沢のある素材をスキャンする場合、スプレーを施すことを推奨します。
コントラストの向上
マージラインや歯頚部付近、唇側面の表面性状にコーティングを施すことで、細部をより明確に捉えることができます。
これによってスキャンデータの解像度が向上し、精密な補綴物の設計が可能となります。
スキャン精度の向上
スキャンスプレーを使用することで、安定した模型データの出力が可能になります。
特に複雑な形状や撮影しづらい部分のスキャンにおいて効果的です。
スプレーを均一に塗布することで、スキャン時間の短縮にも繋がります。
スプレー選択のワンポイント
「噴霧ムラが少なく、薄くコーティングできるものを選ぼう」
市販されているスキャンスプレーには、様々な特徴をもった様々なスプレーが販売されています。
使用するスキャナーの仕様やスキャン対象の素材に適したスプレーを選択することが大切です。
ムラなくコーティング、薄く均一に塗布できるものを選択することが重要ですが、
厚すぎるコーティングは、データに悪影響を及ぼし逆効果になる可能性がありますので注意が必要です。
歯科用CADCAMシステムにおけるスキャンスプレーの使用は、スキャンデータの精度と安定性を向上させる重要な手段です。
スキャンスプレーは、表面反射の軽減や光学的コントラストの向上、スキャン精度の向上が期待できます。
弊社では「エンゼルスキャンスプレー」を販売中です!
デモ貸出も可能な製品ですので、ぜひお気軽にご連絡ください!