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加工機は軸数でどう変わる?

2024.07.25
コラム

歯科で用いられるミリングマシンは、デザインソフトなどで設計したデータを材料に合わせて削り出す機器を指します。
主に3軸と5軸の2タイプがあり、切削時のスピンドルモーターの方向と回転時の軸数が大きな違いです。
今回はそれぞれのミリングマシンの特徴について大まかに比較していきたいと思います。

まず、3軸ミリングマシンはスピンドルモーターがX軸、Y軸、Z軸の3方向に動き、材料が上下反転する非常にシンプルな構造です。
一方、5軸ミリングマシンはスピンドルモーターの3方向、材料が上下反転することに加えてA軸とB軸に傾斜するため5軸と言われています。
この回転軸によって、5軸ミリングマシンはさまざまな角度から削り出すことを可能にしています。

3軸、5軸ミリングマシンのメリットとデメリット

3軸ミリングマシン最大のメリットは、価格が比較的安価で操作性が非常にシンプルであるということです。
機械本体もコンパクトなものが多く、省スペースで設置できる点も大きな魅力の1つです。
CAD/CAM冠やPEEK冠、少数歯欠損の連結症例を得意としています。

逆にデメリットとしては、複雑な形状やアンダーカットが強い補綴物を削り出すことを得意としていません。
削り出す方向によっては、アンダーカットの影響でその後の工程に時間がかかる場合があります。

次に5軸ミリングマシンのメリットは、3軸では削り出せない複雑な形状や湾曲した症例なども
削り出すことができるという点です。削れるサイズ、材料の種類も多く、機種によってはディスク加工に
無駄が少なかったり、加工後の調整時間が短縮できたりする場合もあります。

デメリットは、本体価格が最低でも500万円を超える高価格帯になってしまうこと、
切削できる症例が多いゆえに操作性が煩雑になりかねないという点です。
また、5軸ミリングマシンに対応したCAMソフトについても比較的高額になる傾向があります。

導入を検討するにあたって、加工できる補綴物の種類や数量、作業効率やコスト、CAMソフトの操作性などで
価格差が大きくなるケースがミリングマシンでは特に多いようです。
ペイラインをどこに設定し何年稼働させるかについても、重要なポイントになってくるかもしれません。
弊社では、このようなお悩みや課題解決に向けて、複数のミリングマシンをご用意しております。
テストミリングなども実施中ですので、ぜひお気軽に弊社担当までお問合せください。

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