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CAD/CAMシステムのキャリブレーションについて

2024.08.29
コラム

今回のテーマは、歯科用CAD/CAMシステムにおけるキャリブレーションの重要性についてです。
既にシステムを導入されている方にとっては、聞き慣れている方も多いと思います。

キャリブレーションとは?
キャリブレーションは「目盛り」や「調整」という意味を持つ英語で、機器の偏りを明らかにする作業です。
精度を一定に保ち、正しい数値で安定した作業を行うことを目的としたメンテナンス方法の1つになります。
機器の正確性を保つためには、定期的なキャリブレーションが重要です。
取り扱いメーカーによってキャリブレーション方法は異なりますが、
弊社では最低でも月に1回~3回の実施を推奨しています。
精度が疑わしい時のほかには、設置環境が変わった場合にもキャリブレーションの実施をお願いしています。

キャリブレーションを行わないとどうなる?
まず、スキャナーのキャリブレーション不足についですが、症状としてはスキャン画像が歪んだり、サイズがずれたりする場合があります。
このまま進めていくと、実際の口腔内(模型)情報と大きく異なるため、補綴物のフィット感や嚙み合わせに影響を与えることになります。
ミリングマシンの場合は、キャリブレーションを行わないと補綴物がデザイン通りでなかったり、チッピング、マージン不良を起こす場合があります。
軸ズレが原因でミリングバーが破折することもあるため、定期的なキャリブレーションはとても重要です。

歯科用CADCAMシステムのキャリブレーションとメンテナンスについては、満足度の高い補綴物製作や機器の寿命にも繋がる部分でもあります。
適切なメンテナンス方法と実施頻度についても、ぜひ取り扱いメーカー、販売店までご確認ください。

 

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